子供は何歳まで生めるの? 「卵子の老化」という現実

日本女性の第一子出産の平均年齢が30歳を超えました。35歳以上で初産を迎える方も増えていて、かつての「マルコー(高齢出産」は日常化しています。見た目が若くみえる30代40代の女性も増えていますが、いくら見た目が若くても、カラダ年齢は見た目では測れません。

 

■卵子はいつ作られるの?

赤ちゃんの誕生は、子宮内での卵子と精子の出会いから。毎月、月経と月経の間に起こる「排卵」が出会いの始まりなのですが、その卵子はどこで作られているの?

 

実は卵子は新しく作られて排卵している訳ではないのです。卵子の元(原始卵胞)はなんとお母さんのお腹の中にいる胎児の時にピークの数をもっています。その数は約500〜700万個といわれています。しかし誕生時には、約100〜200万個とすでに減っているのです。

 

初潮を迎える思春期の時には在庫は30万個。そこから毎月、月経・排卵を繰りかえしていくのですが、排卵する卵子は1つでも、毎月減る卵子の数はなんと約1000個。それは1つの卵子を選ぶ前に候補生が多数選ばれ、そこから一人を選出するべく、卵子のオーディションがあるからです。

 

■卵子のお部屋と赤ちゃんのお部屋の居心地は?

毎日約1億個の新しい精子が作り出される男性と違って、生涯新しく作られることはない卵子。女性は生まれる前からすでに卵巣に入っている卵子の在庫を使っていっているということなのです。

 

そう考えると、卵子そのものの数よりも、在庫をストックしている卵巣、つまり子宮という臓器をどれだけ大切にしているかで卵子の質や数が変わってくることにも注目しなければいけませんね。

 

卵子の眠るストックルームの温度は快適でしょうか。きちんと栄養は届いているでしょうか。もし卵子と精子が出会えたら、その後9か月も滞在することになるホテルの居心地はどうでしょうか。

 

■現実的に、一体いつまで生めるの?

35歳の妊娠力は、20代の半分だといわれています。では、ぶっちゃけ、一体何歳まで生むことができるの? 専門家の間では、女性が出産できる年齢は、《閉経の10年ほど前》と言われているようです。閉経年齢も様々ですが、一般的には、45歳〜56歳の範囲内に8割の女性が当てはまります。

 

もちろん、月経がある限りは、子宮内膜は増殖して剥がれ落ちるという変化が続くため、見かけ的には生殖可能に思うかもしれません。しかし、30代後半から卵子の老化が進むため、排卵は起こっても、子どもになれる力のある卵子自体がどんどん減っていっているのです。

 

意外かもしれませんが、多産時代である、昔の女性のほうが40代後半で出産する高齢出産がとても多かったのですよ。

 

それには、昔の女性は現代のように化学物質漬けではなく、自然なものを食べていたことや、不規則な生活をする人がいなく、子宮環境が良かったということが理由にあるとも考えられます。ですから、何歳まで生めるのかという結論には個人差が大きくでてきます。

 

 

■大切なことは子宮環境

年齢とともに減っていく卵子。これを食い止めることは誰にもできません。体外受精をしたとしても卵子そのものが若返るわけでもないのです。しかし、老化のスピードを遅らせるか、加速させるかは、私達の日頃の食や体温、睡眠などの生活習慣、そして心のバランスが大きく影響します。

 

妊娠なんてまだまだ考えていないという若い女性も、常にストックルームとそこで眠る卵子の存在を忘れないで、子宮に優しい生活を心掛けていきたいですね。